こどもNISAに毎月いくら入れるか。最初は月1,000円から2,000円の想定でも良いと思います。それでも、続ける意味はあります。児童手当の一部とお祝い金などを足せば、月5,000円以上の積立も可能になる場合があるからです。児童手当は、家庭の生活と子どもの成長のために使うお金なので、回すのは一部になるかもしれません。お年玉やお祝い金は一度には入れられませんが、翌月からの積立額を増やせば、分けて入れられます。祖父母がすでに孫のために積み立ててくれている場合は、こどもNISAに移してもらうことも、お願いできます。
こどもNISAのお金は、どこから捻出する?

家計が厳しくても、こどもNISAを少額で続けられる方法はあります。
1つ目は児童手当です。2026年9月時点の額は、3歳未満が月1万5,000円、3歳から高校を卒業する年の3月までが月1万円、第3子以降の子どもは月3万円です。親の所得による制限はなく、偶数月に2か月分ずつ振り込まれます。国が支給するお金で、習い事や日々の成長のため、家計の支えにと、使い方は家庭ごとです。こどもNISAに回すのは、その一部です。もちろん全額入れ込むことが可能ならそれでも良いと思います。児童手当は親へ振り込まれるお金なので、子どもの口座に入れると親から子どもへの贈与になります。
2つ目は、出産や入園・入学などのお祝い金と、お年玉です。社会通念上相当な範囲、つまり世間並みの額なら、贈与税はかかりません。もともと子どものお金なので、子どもの口座に入れることに税の話は出てきません。
中には、3つ目として祖父母のサポートがあることもあります。子どもが生まれると、孫の進学のためにと毎月お金を積み立ててくれる祖父母です。すでにそういう積立がある場合には、こどもNISAへ移してもらうという方法もあります。
3つが全部ある家庭ばかりではありません。それでも、児童手当とお祝い金の一部を回せば、家計からは最小限の負担で続けられる形は作れます。もし家計が厳しくても、できる可能性はあります。
こどもNISAの積立は、何を土台にすれば続けやすい?

こどもNISAの積立の土台は、もちろん家庭の収入がベースにはなりますが、児童手当もその一部を担うことは可能です。家庭の収入から月1,000円から3,000円。児童手当は、習い事や日々の成長に使う分を先に取り分けて、残りから月2,000円から3,000円。合わせて月3,000円から6,000円が、土台になります。児童手当は決まって入り、家庭から出す分は最初は少なく抑えることも、状況によっては増やすこともできるので、続けやすい土台です。
続けやすくするコツは、自動にすることです。楽天証券では、子ども名義の銀行口座から積立代金を毎月自動で引き落とす方法(口座振替)が、子どもの証券口座でも使えます。
お年玉やお祝い金は、こどもNISAに一度に入れられる?

お年玉やお祝い金は、一度には入れられません。こどもNISAで買えるのは、一定の額を決まった間隔で続けて買う契約(累積投資契約)で買った投資信託だけです。ただ、翌月からの積立額を増やせば、何回かに分けて入れることはできます。
上乗せできるのは、その年に残っている年間投資枠の分までです。枠は年60万円で、12で割ると月5万円ですが、これは目安で、月にいくらまで入れられるかは証券会社の積立の設定で決まります。大人のつみたて投資枠では、毎月の積立額に上限を置いている証券会社や、年2回まで追加で積み立てる設定を用意している証券会社があります。こどもNISAでどうなるかは、2026年9月時点で公表されていません。お年玉やお祝い金は、その年の残り枠の内側で、翌月の積立を増やして入れることになります。全部を入れなくてもかまいません。半分を将来の学費に、残りは子どもの今のために、という分け方もあります。
積立額は、あとから上げることも下げることもできます。お年玉やお祝い金で、その年に入れ切れなかった分は、翌年の積立に上乗せすれば良いだけです。年間投資枠の数え方は、引き出し制限の記事にまとめています。
祖父母からサポートしてもらう場合、こどもNISAにどうやって入れる?
祖父母の銀行口座から子どもの証券口座へは、直接振り込めません。2026年9月時点で確認した4社とも、子どもの証券口座(未成年口座)への振込は、子ども本人名義の銀行口座からに限っています。楽天証券には、子どもが15歳未満のあいだ親名義の銀行口座から入れられる方法がありますが、その「親」は登録親権者(親権者のうち証券会社に登録した1人)に限られ、祖父母は入りません(祖父母が未成年後見人である場合を除く)。
これは証券会社の実務で、こどもNISAの制度が祖父母のお金を禁じているのではありません。制度が決めているのは投資信託を積立で買うことで、誰の口座から入れるかは証券会社の側の決まりです。
通る道は1本で、祖父母の銀行口座から子ども名義の銀行口座へ振り込み、そこから子どもの証券口座に入れます。前の節の口座振替を使えば、ここも自動にできます。楽天銀行と残高を自動でやり取りするマネーブリッジは、未成年の証券口座では使えず、18歳以上になってからです。子ども名義の銀行口座の開き方は、逆算カレンダーの記事にまとめています。
毎月もらい続けると、贈与税は?
毎月もらい続けても、贈与税はかかりません。その都度もらう形で、子どもが1年に受け取る贈与の合計が110万円までなら、贈与税はかからず、申告も要りません。贈与税の基本は、制度解説の記事に書いています。
国税庁は、毎年贈与の約束をして毎年贈与が行われ、各年の合計が110万円以下なら、贈与税はかからず申告も要らない、と書いています。毎月でも同じです。変わるのは、約束の形です。「10年間、毎年100万円ずつあげる」と、期間と額をまとめて最初に約束すると、約束した年に、10年分を受け取る権利(定期金に関する権利)をもらったものとして贈与税がかかります。毎年110万円ずつに分けて数えることはできず、10年分の権利がその年にまとめて課税の対象になります。「今年も毎月1万円ずつ入れるね」と年ごとに決めて続けるのは、その都度の贈与です。
110万円は、あげる人ごとではなく、受け取る子ども1人について1年に110万円です。父方から110万円、母方から110万円、とはなりません。父方の祖父母からも母方の祖父母からももらうなら、子どもの側で合わせて数え、親が入れる分も同じ合計に入ります。父方と母方がそれぞれ月1万円で年24万円、親が月5,000円で年6万円なら、合わせて年30万円で110万円の内側です。
贈与に要るのは、あげる側ともらう側の合意だけで、書面は要りません。振り込めば済み、もらう側が0歳でも親権者が代わりに受け取れば成り立ちます。
受け取ったあとに口座の中で増えた分は、どうなるか。贈与税は、贈与で受け取った時の財産の価額で計算します。毎年110万円の内側で受け取ったお金が、18年のあいだに口座の中で増えていても、増えた分は新たに誰かからもらったものではないので、贈与にはなりません。
祖父母がこどもNISAに入れたお金は、名義預金と見られない?
名義預金とは、名義は子どもでも、実際はお金を出した人のものと見られる預金のことで、出した人が祖父母でも親でも同じです。分かれ目は、お金を出した人がいつでも下ろせるかどうかです。祖父母が通帳もカードも持って出し入れしている状態が、その典型です。こどもNISAの口座は、原則として高校を卒業する年の前年12月まで払い出せません。中学に上がる年からは教育費や生活費にあてる払出しができますが、手続きは親権者などが行い、子ども本人の同意を示す書類を添えます。下ろせない口座に入っていて、その都度の贈与として受け取っていれば、出した人のお金とは見られにくくなります。最後は税務署の判断で、個別の事情によります。
すでにある祖父母の積立は、どうする?
すでに祖父母の積立がある場合は、祖父母に説明して相談したうえで、こどもNISAに移す、という選び方があります。祖父母が自分の意思で始めた積立なので、勝手に動かせるものではありません。伝えることは2つです。孫のこどもNISA口座に入れば、例外はあるが、親も勝手に引き出すことはできないこと。銀行の口座なら親がいつでも下ろせるので、祖父母にとってはこどもNISAのほうが安心なこと。私の周りにも祖父母が毎月定期預金等で積み立てている家庭があるので、こどもNISAが始まったら教えてあげようと思っています。
こどもNISAに月5,000円、どう組み立てる? どう続ける?
こどもNISAに入れる月5,000円の組み立ては、こうです。児童手当の一部から月2,000円から3,000円、家庭の収入から月1,000円から3,000円。お祝い金やお年玉があった月は、その半分を翌月に上乗せする。これで月5,000円くらいです。家計から出すのは、月1,000円から2,000円でも届きます。
続けた場合に何が起きたかは、値下がりした年の記事にも数字で詳しく書いています。計算に使ったのは、日本を除く先進国の株式に連動する投資信託のひとつ、インデックスファンド海外株式の基準価額(投資信託の値段)です。月5,000円を、リーマンショックの前に値段がいちばん高かった2007年6月末から19年3か月続けた場合、元本(入れたお金)を下回る月が52か月ありました。それでも、入れた115万5,000円が約602万円、5.2倍になりました。財務省は、この枠を、大学進学など成人後に必要になるお金を備えられるようにと説明しています。学費に充てる選び方も、そのまま本人の資産として続ける選び方もあります。
月5,000円という額の目安は、私立大学の学費です。授業料・入学料・施設設備費の4年分は、文系で約419万円、理系で約567万円です。上の例の約602万円なら、文系で約180万円、理系で約35万円が手元に残る計算で、増えた分だけでも文系の4年分を上回ります。2007年に始めた場合の一例で次も同じとは限りませんが、月5,000円は、この学費に届く可能性のある額です。
積立額はあとから変えられます。余裕がある月に少し足す。少額でも止めない形にしておく。それでも、こどもNISAは十分に回ります。
こどもNISAが向かないと感じたときにできることは、向かない家庭の記事にまとめています。
よくある質問
- 児童手当は、0歳から全部でいくらもらえる?
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1人目と2人目の子どもは、誕生月によって232万5,000円から245万円です。3歳の誕生月まで1万5,000円が36か月で54万円、そのあと高校を卒業する年の3月まで1万円が180か月から191か月で、合わせて234万円から245万円です(当サイトで計算)。4月1日生まれだけは、3歳になる年の4月分から1万円になるので、1万5,000円が35か月で52万5,000円、1万円が180か月で180万円、合計232万5,000円です。
- 第3子以降の月3万円は、ずっともらえる?
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3歳未満も3歳以上も月3万円です。ただし、何人目かは、親が世話をして生活費の相当部分を負担している22歳の年度末までの兄や姉を含めて数えます。上の子が22歳の年度末を過ぎたり、自立して親が生活費を負担しなくなったりすると、数え方が変わります。
- その年に入れ切れなかったお年玉やお祝い金は、どうなる?
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使わなかった年間投資枠は翌年に足せませんが、翌年にはまた60万円の枠があります。入れ切れなかった分は現金のまま置き、翌年の積立に上乗せします。年の途中でこどもNISAの口座を開いた年も、年間投資枠は60万円のままで日割りにはなりません。
- 祖父母が自分で作った孫名義の銀行口座から、こどもNISAに入れられる?
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子ども名義の銀行口座からなら、確認した4社とも入金できます。ただし、通帳やカードを祖父母が持ったまま出し入れしていると、祖父母がいつでも下ろせる預金、つまり名義だけ子どもの預金に見えます。その銀行口座の管理は、子どもの側(親権者)に移してください。祖父母が孫名義の銀行口座を開けるかどうかは銀行ごとで、この記事では確認していません。
- 子ども名義の銀行口座を親が管理していても大丈夫?
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親権者は子どもの財産を管理する立場なので、通帳やカードを親が持つのは普通のことです。見られるのは、誰のお金かです。名義預金は出した人が親でも同じで、国税庁の事例も、父が子ども名義で預けて管理し、子は贈与を受けていなかった定期預金です。親のお金を入れて、親が自分の用事で出し入れしていれば、名義だけ子どもの預金に見えます。子どもにあげたお金を証券口座への引き落とし用に置いておくのとは、別の話です。こどもNISAの口座に入ったあとは、親が自分の用事で下ろすことはできません。原則として高校を卒業する年の前年12月まで払い出せず、中学に上がる年からの教育費や生活費の払出しにも、子ども本人の同意を示す書類が要ります。
出典を見る(24本)
- 児童手当法 第3条・第4条・第5条・第6条・第8条(確認日 2026-09-10)
- こども家庭庁 児童手当制度のご案内(確認日 2026-09-08)
- こども家庭庁 子ども・子育て支援法等の一部を改正する法律(令和6年法律第47号)の概要(確認日 2026-09-08)
- 国税庁 タックスアンサー No.4405 贈与税がかからない場合(確認日 2026-09-08)
- 楽天証券 選べる引落し方法(確認日 2026-09-04)
- 租税特別措置法 第37条の14(2027年1月1日施行版)(確認日 2026-09-10)
- 楽天証券 つみたて投資枠(確認日 2026-09-10)
- SBI証券 NISAつみたて投資枠利用時の「ボーナス月設定」の仕様変更(確認日 2026-09-09)
- 楽天証券 こども口座(未成年口座)(確認日 2026-09-08)
- 楽天証券 こども口座(未成年口座)への入金方法(確認日 2026-09-08)
- SBI証券 HELP こども口座(確認日 2026-09-08)
- 三菱UFJ eスマート証券 こどもNISA(確認日 2026-09-08)
- 松井証券 未成年口座開設(確認日 2026-09-08)
- 楽天証券 FAQ 10001583 マネーブリッジは未成年口座で利用できますか(確認日 2026-09-04)
- 国税庁 タックスアンサー No.4402 贈与税がかかる場合(確認日 2026-09-08)
- 相続税法 第1条の2・第1条の4・第21条の2・第21条の3・第21条の5・第22条(確認日 2026-09-10)
- 租税特別措置法 第70条の2の4(確認日 2026-09-08)
- 国税庁 タックスアンサー No.4402 質疑応答 毎年、基礎控除額以下の贈与を受けた場合(確認日 2026-09-08)
- 民法 第5条・第549条・第550条・第824条・第877条(確認日 2026-09-08)
- 国税庁 相続税法基本通達 1の3・1の4共-8 財産取得の時期の原則(確認日 2026-09-08)
- 国税庁 相続税の申告書作成時の誤りやすい事例⑥ 被相続人以外の名義の財産(預貯金)(確認日 2026-09-08)
- 財務省 令和8年度税制改正(確認日 2026-09-10)
- アモーヴァ・アセットマネジメント インデックスファンド海外株式(ヘッジなし)基準価額データ(税引前分配金再投資ベース)(確認日 2026-09-07)/評価額は当サイトで計算
- 文部科学省 私立大学等の令和7年度入学者に係る学生納付金等調査結果(確認日 2026-09-10)
ネットで口座を開ける証券会社(親のNISA)
楽天証券
運営者が使っている証券会社
- 投資信託は100円から積み立てられる
- 楽天カードでの積立でポイント(カードと商品により0.5〜2%)
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SBI証券
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- 投資信託は100円から。クレジットカードでの積立でポイント
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松井証券
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マネックス証券
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- 投資信託の積立は100円から。クレジットカードでの積立はポイント還元率が最大3.1%
- 口座開設・維持費は無料
載せている条件は各社の公式ページで確認したものです(確認日 2026年9月18日。楽天証券は9月20日)。各社が変えることがあるので、申し込む前に公式ページで確認してください。こどもNISAの口座は、受付が2026年10月からです。
最終確認日: 2026年9月10日

